ついにアレ王手だ!! 阪神が宿敵巨人を破り、今季最長タイで球団初となるシーズン2度目の10連勝を飾った。4カード連続の勝ち越しで貯金は今季最大35とし、広島がヤクルトに敗れ、優勝マジックは1。14日巨人戦での球団史上最速Vが現実味を帯びてきた。

主砲の打棒が火を噴いた。3回1死満塁から5番佐藤輝明内野手(24)が、巨人2番手松井の甘い変化球を捉え、右中間スタンドへ先制の19号満塁弾。今季2本目、自身3本目のグランドスラムで勝機をグイッと引き寄せた。球団の左打者が甲子園で満塁本塁打をシーズン2本以上を放つのは、81年藤田平の2本以来、42年ぶりの快挙だ。

エース青柳晃洋投手(29)も先発としての役割を全うした。6回を投げ4安打に封じ、今季初の無失点投球。自身5連勝で8勝目をもぎ取った。先発投手に全て白星がついて10連勝は阪神では11連勝した63年以来60年ぶり。

投打がかみ合い、ついに18年ぶりの「アレ」が目前に迫った。

 

▼阪神が10連勝でマジックを1とした。阪神の2桁連勝は今年の8月3~13日の10連勝に次いで12度目。シーズン2度の2桁連勝は球団史上初めてで、76年の巨人と阪急以来14度目のプロ野球タイ記録。この日も先発の青柳が白星を挙げ、10試合以上続けて先発勝利は05年4月19~5月4日ロッテの12試合以来で、阪神では63年9月29日~10月10日の11試合以来、60年ぶり。14日の巨人戦も勝てば、13連勝で決めた58年西鉄以来2度目の2桁連勝Vで、2リーグ制後では90年巨人の9月8日、16年広島の9月10日に次いで3番目に早いV決定日となる。

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