巨人山口寿一オーナー(66)が29日、都内で行われたオーナー会議に出席し、チームの現状について取材に応じた。

ここまでの戦いぶりについて「誠に厳しいですよね。ペナントの奪回ということを目標にして今シーズンをスタートしたけれども、優勝争いに絡むこともできなかったということですから、そういう点ではファンのみなさんには大変申し訳ないシーズンになってしまったと思っています」と話した。

また、来季が3年契約の最終年となる原監督についても言及した。「来季のことは真剣に考えないといけないと思ってます」とし「契約についてもね、契約についてどう考えるかも含めて、真剣に考える必要があるだろうという考えですね」と見解を示した。順位が確定していないこともあり、来季以降については「この段階では何とも言えないですね」と慎重に言葉を選んだ。

今季は4試合を残し、いまだ順位は確定していないものの、すでにV逸が決まり、自力CS出場も消滅。シーズンを通して苦戦を強いられてきた。ここまで139試合で68勝69敗2分けの借金1で、この日にDeNAが阪神に引き分け以上だと4位以下が確定する。

一方で高卒3年目の秋広が飛躍し、ルーキーの門脇が遊撃手として台頭した。若手の積極起用には「若い選手を使うということは、監督は最初から意識をしてくれていたと思っているんですね。それで実際に活躍をして成績を残してきた選手はいますからね、それはさすがだと思っていますよ」と評価した。

昨季に続く2年連続Bクラスとなれば原政権で初めて。同一監督による2年連続Bクラスは球団史上初の屈辱となる。「まだ試合も残っていますからね。一応かなり、相当厳しいとは思っていますけども、まだ可能性が残されているというのが今日の今の時点でそういうことですから、今日のこの段階で申し上げることはこれ以上は言えないです」とした。