DeNA三浦監督が「マシンガン継投」で2年連続のCS進出を決めた。

4-3と勝ち越した直後の5回無死満塁のピンチ。先発石田が3番森下から空振り三振を奪った時点で、23歳の宮城にスイッチ。4番大山から見逃し三振を奪うと、すぐさま25歳の石川に交代。5番佐藤輝を空振り三振に仕留め無失点で切り抜けた。阪神との今季最終戦を制し、本拠ハマスタは大盛り上がり。指揮官は「石川も宮城も出し切ってくれましたし、若い2人で最高のピッチングをしてくれました」とたたえた。

勝利への執念だ。勝ち投手の権利目前の石田を73球で交代。右腕宮城はフルカウントからの6球目、低め149キロ直球で大山を仕留め、左腕石川も同じくフルカウントからの6球目、高め148キロ直球で佐藤輝に空を切らせた。6回から伊勢を起用。エスコバー、上茶谷とつなぎ、最後はウェンデルケン。7投手をつぎ込み勝利をたぐり寄せた。

2位広島が中日に敗れ1ゲーム差に接近。残り3試合でCS本拠地開催となる2位も視界に捉え、指揮官は「選手誰1人、満足していないですし、次の目標に向かってやっています」。98年以来となる25年ぶりのリーグ優勝こそ逃したが、日本一への道はしっかりとつながった。【鈴木正章】

◆DeNAが過去に2年以上続けてAクラスに入った年と監督は、69~71年(3年=別当監督)、97~01年(5年=97年大矢監督、98~00年権藤監督、01年森監督)、16、17年(2年=ラミレス監督)。昨季2位の三浦監督は、球団生え抜き監督で初の連続Aクラス入りとなった。

▽DeNA宮城(5回1死満塁から登板し大山を見逃し三振)「とにかくガンガンいくしかないと、覚悟を決めて腕を振りました」

▽DeNA石川(5回2死満塁から登板し佐藤輝を空振り三振)「石田さんも粘って投げていた。宮城が三振で抑えたのを見て、僕も勇気もらいました」

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