4連覇を目指す明大のエース村田賢一投手(4年=春日部共栄)が、投打でアピールした。2年秋の初勝利から、通算で15勝目。通算6号となる勝ち越し3ランも放った。立大に逆転勝ちし、先勝した。

試合後の村田は、マスク姿で会見場に現れた。はなをすすりながら「かなり風邪気味です。あんまり寝られていない」と明かした。本調子ではなかったが、第1戦の先発でいくと自分で決めて調整して臨んだ。

初回に連打と四球がからみ、2点を先制された。それでも2回以降は立ち直り、5回を被安打10の2失点。今秋3勝目、通算15勝目をマーク。「負けない投手を目指してきたので、結果としてはよかった。野手に助けられているので、感謝です」と話した。

打撃でも貢献した。2-2で迎えた4回2死二、三塁、直球を完璧にとらえて右中間へ勝ち越しの3ラン。ゆっくりダイヤモンドを一周し「意外と伸びて、入ったのかという感じだった。びっくりした方が大きかった」と振り返った。

通算成績は15勝1敗。田中武宏監督(62)は「明大に貯金を14もつくってくれている。(調子が)悪かったら、自分で打つ訳ですから。ずっと打つ方を期待していて、ようやく彼らしい打撃が出ました」と話した。