楽天田中将大投手(34)が試合後に、チーム復帰3年目となったシーズンを総括した。今季は24試合に先発して7勝11敗。防御率4・91はメジャー時代も含めて自己ワースト。日本球界では10シーズン目で初めての4点台に終わった。あと3勝に迫る日米通算200勝の大記録達成も、来季以降へお預けとなった。

主な一問一答は以下の通り。

-チームはリーグ4位で終了。率直な今の気持ちは

田中将「う~ん、やはり悔しいシーズン。チームとしてももちろんそうですし、自分にとっても悔しいシーズンになってしまいました」

-日本球界に復帰して以降も日本一というところへの強い覚悟を持って臨んでいるが、今季も届かなかった

田中将「それは、もう自分の力もそうですし、足りないところがあるからだと思うので。自分自身、オフシーズンまたいろいろと見直して。今シーズンの中でも、いろいろ学んだことっていうのはあるので、それを来シーズン、自分自身の野球人生にしっかりつなげていけるようにと思っています」

-シーズン前の春季キャンプで、この数年の中でもフォーム改造はすごく大きな変化だったと話していた。いろんなアプローチをしながら臨んだ今季の取り組みについて

田中将「まあ目に見えて、いろいろ変えた部分もありますし。分かりづらいところも、まあいろいろ自分の中でトライして、あーでもないこーでもないと思いながらやってきましたけど。ま、これはしっかりと自分の中で、またオフシーズン、しっかりと軸というものを持って(取り組む)。そういう風に大きく変えるっていう必要が、やはりないようにしないといけないのが一番なので。今シーズンは、そういうところがすごく多かったですけど、それがやっぱ、自分の今の状態を表したと思うんで。でも、それが自分の中で今シーズンはベストだと思ってやってきたんで、それ自体に後悔はないですけど、でも、やはり自分自身の軸というものをもう1回しっかりと持ってやっていくことが、やはり大事だと思うんで、そこら辺をしっかりと整理してオフシーズンに入っていきたいなと思っています」

-いろいろなアプローチの中で来季につながる点、ここが良かったという点は

田中将「うーん、まあ自分の中で思うところ、そしてコーチやデータ班だったりといろいろ会話をしながら自分の中で答えを見つけていくっていう作業の繰り返しだったんで。その中で、もちろん良かったものもありますし。ただ、やはりこの世界、結果が付いてこないといけない部分はあるので。まあシーズンを通して残念なシーズンになってしまいましたけど、その中でも自分の中で得たものというのはあるので、自分自身は結果だけにとらわれすぎないようにしないといけない部分もありますし、そこら辺を整理して、またやっていきたいなと思っています」

-楽天復帰後の3年間、先発ローテーションを守って今年もチームで2番目の投球回。そこは評価に値すると思うが

田中将「いや、自分自身、そこを求められているわけではなかったと思うので、全然そういう数字だったからっていうのは、自分の中で自己評価するところではないかなと思います」

-今季は24試合に登板して7勝11敗。結果としては、波もあったようにも見えたシーズン

田中将「もう、波しかなかったですね、はい。そこは自分自身で、受け止めている部分もすごくありますし、まあやはり波がない投球が一番いいと思うんで、それはもう1回しっかりできるようにとは思っています」

-記録について。4月に日本の1500奪三振、そして日米通算2500奪三振を達成した

田中将「いろんな方々のサポートなくして、この数字はまずあり得ないですし。家族だったり、いろんな周りで、近くで支えてくれるもくれる人もそうですし、本当そういういろんな方々に感謝しています」

-日米通算200勝は、来季へ持ち越し

田中将「まず、マウンドにしっかり上がれるように準備したいと思います」

-来季も楽天で、できれば仙台で、日米通算200勝の偉業を達成してほしいと思っている楽天ファンも多いと思うが、そのあたりの心境は?

田中将「まあ、そこら辺に関しては、今終わったばっかりですけど、しっかり自分で考えないといけないなという風に思います」

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