ロッテは11日、福田秀平外野手(34)と来季の契約を結ばないことを発表した。

福田は今後も現役続行を希望している。「マリーンズに来てから戦力になれず、期待していただいた関係者の皆さま、応援していただいたファンの皆さまには、とても残念な思いをさせてしまいました」と心境を明かした。「その中でもさまざまな形で、ファンの方々からたくさんの激励のメッセージをいただきました。このような状況にもかかわらず、応援してくださる方がいるというのが、思うように野球ができない中での僕の支えでした。本当に感謝しかありません。今後のことはまだ何も決まってませんが、ケガが癒え、まだ野球ができる身体ですのでチャンスがあれば野球を続けたいと考えています。4年間ありがとうございました」と前を向いた。

06年高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団し、俊足巧打で走攻守に存在感を示した。日本ハム大谷(現エンゼルス)、オリックス山本ら好投手から本塁打も放つなど「エースキラー」と称されてきた。

19年オフに国内FA権を行使し、ロッテから年俸4年4億8000万円プラス出来高(金額は推定)と大きな期待を受けて移籍した。20年の開幕戦で「1番中堅」で先発出場するなど中心を担うはずだった。だが、死球により右肩甲骨の亀裂骨折。同年は62試合に出場したものの、以降は後遺症に苦しんでいた。昨季はプレー中に左肩も脱臼した。

昨年10月に右肩を手術し、プロ17年目の今季もリハビリスタートだったが、肩に負担のかからない新たな打撃フォームを構築するなど努力を重ねてきた。2軍では91試合に出場し、打率2割8分4厘、5本塁打と復活の兆しは見せていた。6月23日に1軍登録されると、同25日の日本ハム戦で「2番DH」で先発出場。初回から2打席連続で中前安打を放ち、同28日のオリックス戦でも「5番DH」だったが、3試合の出場に終わった。ロッテでの4年間はケガの影響で89試合の出場にとどまったが、打撃や走力はまだまだ健在だ。

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