DeNAはリーグ最多勝投手、首位打者と投打の役者がその冠どおりの活躍を見せたが、地元広島の気迫にサヨナラで逆転負けを喫した。

延長11回2死一、三塁、DeNA4番手のウェンデルケン投手(30)が139キロのチェンジアップを広島秋山翔吾外野手(35)に捉えられ、中越えのサヨナラ打を許した。

広島の驚異の粘りにやられた。1点リードの8回。ここまで1失点だった東克樹投手(27)が1死三塁で菊池涼介内野手(33)に投前のスクイズを許し、同点に追いつかれた。東は次打席で代打を送られ交代。8回5安打2失点と踏ん張ったが「1人ひとり、丁寧に投げることができましたが、先制点を取ってもらった直後に得点を与えてしまい、完全に流れを持ってくることができませんでした」と冷静に振り返った。

先に主導権を握ったのはDeNAだった。打率3割2分6厘でリーグ首位打者となった宮崎敏郎内野手(34)が、5回まで両軍無得点という投手戦の均衡を破った。

6回1死一塁で宮崎が広島先発の床田寛樹投手(28)の141キロ直球を捉え、カープファンで真っ赤に染まる左中間席に先制2ラン。「速い球を完璧に捉えることができました。東が頑張っているのでなんとか先に得点を挙げることができ良かったです」と大粒の汗を流しながら話した。

初戦を落としたがDeNAにとって良いデータがある。過去4回、CSを経験しているが、3位で進出した2度ともファイナルステージに進出している。セ・リーグでは6年連続で3位チームがファーストステージを突破しており、DeNAにとっては吉兆データ。諦めるわけにはいかない。

広島-DeNAは延長11回サヨナラ決着! ロッテ-ソフトバンク/CS速報