青学大が、春秋連覇となる14度目の優勝を果たした。

初回、先発の常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)の立ち上がりを、日大打線に捉えられ1点の先制を許した。しかし3回1死二塁から、中野波来外野手(4年=大阪桐蔭)の中越え適時打で同点に追い付くと、なおも2死三塁から手塚悠内野手(4年=常総学院)の左前適時打で勝ち越しに成功。6回には2死満塁から主将の中島大輔外野手(4年=龍谷大平安)が満塁本塁打を放つなど、この回一挙6点を挙げ、日大を引き離した。

先発の常広は2回から立ち直り、5安打1失点完投。テンポのいい投球で打たせてとった。すでに1位指名を表明している広島は4人体制で視察。苑田スカウト統括部長は「真っすぐの速さ、伸びもある。コントロールもある。(1位で)間違いなかった」と、笑顔で話した。

春は全チームから勝ち点を取る完全優勝だったが、秋は第2週の国学院大戦、第4週では最下位の亜大に2連敗と勝ち点を落とし、苦しいリーグ戦。それでも勝負のかかった第5週で粘り強く戦い日大を圧倒。王者の底力を見せつけ、連覇を達成した。