吉兆のドラ5レールに乗っかる!? 阪神にドラフト5位指名を受けたJR西日本・石黒佑弥投手(22=星城)が9日、広島市東区の同社で指名あいさつを受けた。

普段はJR可部線・下祇園駅の現役駅員として働く右腕は「これから厳しい世界に入る。もっと鍛錬しないといけないなという責任感が出てきました」と緊張した表情で力を込めた。

最速152キロを誇り、カーブ、カットボール、スライダーなど多彩な変化球を操る。ドラフト対象選手となった昨季もプロ注目であったが、指名漏れ。その悔しさをバネに高卒4年目でプロの扉を開いた。5位指名ながら阪神では同じ5位でタイトルホルダーになった青柳、村上の好例がある。石黒も「野球の舞台は平等だと思う。あとは実力の世界。自分の力をつけて頑張っていきたい」と成り上がりを宣言した。

オリックスとの日本シリーズでは初戦に村上が7回無失点で山本に投げ勝った。3勝3敗で迎えた第7戦では青柳が4回2/3無失点の好投。ドラ5コンビが38年ぶり日本一の原動力になった。「配球とかこういうカウントだったら何を投げるんだろうかとか、どういうテンポなのかなとか考えながら見てました」。2人に聞きたいことは山ほどある。青柳、村上の背中を追いかけ、大舞台へ。可能性無限大の右腕が出発進行だ。【桝井聡】

【関連記事】阪神ニュース一覧