パナソニック(大阪)は伏木海陸運送(富山)を下して、初戦を突破した。今秋ドラフトで指名漏れした久保田拓真捕手(24=関大)が3ランを放ち勝利を決定づけた。

1点を先制してなおも2死一、三塁で5番久保田に打席が回った。1ボールからの2球目はスライダーが甘く入った。迷いなく振り抜いた打球は打った瞬間の3ラン。左翼スタンドに入る前にはバットを放り投げ、右拳を突き上げた。「気持ち良かった。2大大会で打てたのでうれしかった」。投手戦の中で一挙に4点を先制。捕手としても4投手を引っ張り、無失点リレーへと導いた。

関大時代と合わせて2度目の指名漏れを経験。先月のドラフトからはまだ2週間ほどしか経過していないが、「また1年あると切り替えた。また一から評価されるように。もう1回やり直したい」と前を向く。

元ロッテの金森敬之監督(38)も「久しぶりに感動しました。悔しい思いをしているので、また打ってほしい」とさらなる爆発を期待した。

何度でも立ち上がる姿勢は崩さない。「もう1回チャレンジできるならプロを目指したい」。再出発の1発で次戦へとつなげた。

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