ソフトバンク小久保裕紀新監督(52)が26日、高らかに打倒オリックスを宣言した。本拠地ペイペイドームで行われたファンフェスティバル「鷹奉祭(たかほーさい)」に出席。閉会式で、1軍監督就任後は初めてファンの前であいさつを行った。

「我々ホークスは、残念ながら今年を含めて3年連続で優勝を逃してしまいました。その間、オリックス・バファローズはパ・リーグ3連覇。以前のホークスのような常勝チームへと成長を遂げています。その現実をしっかり直視し、ここにいる選手たちとともに、来年こそ挑戦者という気持ちで『打倒オリックス』を掲げて戦ってまいります」

ソフトバンクは昨季、優勝マジック「1」をともしながら、リーグ最終戦に敗れてオリックスに2連覇を許した。リベンジを誓った今季は、15・5ゲーム差をつけられて屈辱のV逸。本拠地に集まった2万6842人のファンの前で新指揮官は宿敵打破を誓った。

新たなリーダーで再出発を図る。「鷹奉祭」では、来季から新選手会長に周東佑京内野手(27)が就任することが発表された。前任の今宮健太内野手(32)からバトンを渡された周東は「肩肘を張らずに、やれることをやろうと思います」と抱負。侍ジャパンの経験も豊富で、来季は28歳シーズン。中心選手として「年も上がってきて下の選手も増えてきた。チームの立ち位置としてもしっかり責任感を持ってやらないといけない」と自覚をにじませた。

小久保監督は「トライアンドエラーを繰り返し、古きよきものと古くさいものをしっかり選別しながら、新しいホークスを築いてまいります」と改革を約束。秋季キャンプではデータ計測を充実させ、個々の課題を可視化させた。小久保ホークスが、オリックスの黄金期を止める。【只松憲】