阪神原口文仁捕手(31)が球団の代打安打新記録樹立へ決意を示した。地元の埼玉・大里郡寄居町の教育委員会主催の「道徳講演会」に甲子園からオンラインで参加。母校の鉢形小や城南中の後輩たちと質疑応答などで約1時間交流した。中には「天体観測士」を将来の夢に掲げる子どももおり「そういう夢はすごいなって。それに向かって必死に頑張ってほしい」とエールを送った。

夢を抱く子どもたちからパワーをもらった原口は、自身の来季の「夢」を明かした。「球団の記録も目標にしながら、与えられた場所で1本でも多く」。自身が18年に記録した球団タイ記録となるシーズンでの代打安打「23」を上回る「24」を来季の目標に設定した。「そこ(代打)だけのつもりじゃないですし。本当は言いたくないですけど、そういうポジションになったら狙っていかないと」。

「先もそんなに長くはない。1年1年が勝負だし、打席にはこだわっていきたい」。今季は出場した54試合すべてで代打で途中出場し、52打数10安打、打率1割9分2厘にとどまった。「今年は個人的には全然だったので、来年はやり返したい」と強い覚悟をにじませた。【古財稜明】

 

○…寄居町の各小、中学校で、原口が今季試合前の声出しでチームの士気を高めた合言葉「バモス」を題材とした道徳教材が製作された。同地区の教職員らによる専門チームが中心となり、小学生用には「『バモス!』勝利の裏に」(2ページ)、中学生用には「苦難の先に」(3ページ)が作られた。その教材をもとに町立の各校で講演会の前に道徳授業が実施された。原口は「少しでも貢献できたら、うれしい」と話した。

 

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