日本ウェルネススポーツ大学は16日、都内で会見を開き、東京キャンパス野球部は東京新大学野球連盟(来春4部)、茨城キャンパス野球部は関甲新学生野球連盟(来春2部)に加盟承認され、来春のリーグ戦から、参戦すると発表した。

また、東京キャンパス野球部に、日大、富士重工で捕手として活躍し、現在、日本ウェルネス沖縄でコーチを務める今井康輔監督(47)、茨城キャンパス野球部には仙台大で捕手としてプレーし、日本ウェルネス高東京校コーチの佐藤樹監督(25)の就任も発表した。

同校はこれまで通信制の形をとっていたため、日本野球連盟に加盟し、社会人野球の大会に出場していた。18年から全日制の新学部を開設。すでに日本ウェルネス大学は首都大学野球連盟に加盟し、現在2部でプレーしている。柴岡信一郎副理事長は「これまで社会人野球で大企業を相手にかわいがっていただいた。その中で学生からも、同じ大学生と戦ってみたい、という声が出た」と、大学野球連盟加盟の経緯を説明した。

来春から、新たな戦いが始まる。佐藤監督は「今まで(社会人を相手に)やれるという気持ちの反面、レベルの高さを感じ、モチベーションのもっていき方が難しかった。これからは同じ年代、同じ大学生と対戦できる喜びがある。今まで以上に一体感を感じるのではないか」と、期待。今井監督は「同じ土俵に上がれるということでモチベーションは上がっている。トップチームの大学に追いつけるように。選手たちにはしびれる試合を経験して欲しい」と話し、お互いに「最短での1部昇格」を目標に掲げた。

学校法人タイケン学園は高校、大学で、男子女子合わせ12チームあり、日本ウェルネス高は西武渡部健人の母校としても知られる。今年のドラフトでは同沖縄高からワォーターズ璃海ジュミル内野手が楽天4位、同宮城高から大内誠弥投手が楽天7位で指名されたばかり。大学からもプロ野球選手を、と意気込む。柴岡三千夫理事長は「野球をやる環境を整え青少年に希望を与えたい」と、話した。 野球人口減少が問題視される今だからこそ、選手たちの活躍の場を広げることで、活性化につながるかもしれない。