東都大学野球の亜大は19日、硬式野球部の新監督に、八戸学院大監督の正村公弘(まさむら・やすひろ)氏(60)が24年1月1日から就任すると大学ホームページで発表した。

同部は、04年から指揮をとっていた生田勉前監督(57)が、体調不良のため今春限りで勇退。秋は大学職員で同部OBの鈴木一央氏(48)が指揮をとっていた。

正村氏は投手として東海大浦安、東海大を経て、NTT東京(現NTT東日本)でプレー。技巧派左腕で、社会人時代は新人王を獲得した元オリックス酒井勉氏(現金沢学院大コーチ)、元中日与田剛氏(プロ野球評論家)らと同チームで同学年で過ごした。

34歳で現役を引退し、03年に八戸学院大コーチに就任。12年から同大学で監督を務めていた。八戸学院大監督在任中は12年、19年に大学野球選手権、13年に明治神宮大会出場に導き、今も現役で活躍する広島秋山、巨人高橋、広島大道、中日松山らプロ野球選手を育てあげた。

正村新監督は、同大学のホームページ上で下記のコメントを発表した。

「この度、亜細亜大学硬式野球部の監督に就任することとなりました正村公弘です。亜細亜大学硬式野球部の良き伝統を継承し、『全力疾走』を徹底していき粘り強い野球をしていきたいと考えております。学生との対話を重視し信頼関係を築き、スタッフと学生が一体となり闘う所存であります。また、野球だけではなく、日々の生活においても学生たちと共に新しいルールを作り、一人ひとりが自律し規則正しい生活を送り、学生のあるべき姿を追求していく考えでおります。大学関係者、卒業生、その他亜細亜大学硬式野球部を支えてくださる多くの皆様に愛され応援していただけるチーム作りを目指します」

◆正村公弘(まさむら・やすひろ)1963年(昭38)9月7日、東京都生まれ。東海大浦安-東海大-NTT東京(現NTT東日本)。34歳で引退し、八戸学院大コーチ、監督を就めた。