東京6大学リーグの明大が21日、東京・府中市のグラウンドで練習納めを行い、恒例のポール間30本走で汗を流した。まだ薄暗い午前7時、全員が遅れることなく完走。選手たちは達成感に満ちあふれた表情で、23年を締めくくった。

今春のリーグ戦では、85年ぶりの3連覇を達成。続く全日本選手権では、東都リーグ王者の青学大に決勝で敗れた。秋は慶大に優勝を譲り、4連覇には届かなかった。

来秋のドラフト上位候補で主将を務める宗山塁内野手(3年=広陵)は、「(春に)3連覇できたんですけど。日本一を逃して秋も負けて、とそう簡単にいかないシーズンだった」と勝ち続ける難しさを味わった。

最上級生となる来季へ向け、宗山は「自分たちの代で優勝したい」と宣言。そのために「今年負けた青学と慶応には、振る力というか打ち負けたっていうのはある。チームとしてパワー向上と力強さを求めていきたい」と打力の底上げをテーマに掲げた。

田中武宏監督(62)は新チームに対して「トレーナーの方から体力的な個人データを全員分もらって、これじゃ1年戦えないな」と選手のパワー不足を認識。「野手はこの2カ月間バッティング練習というより毎日トレーニングとウエートとロングティーの繰り返し。スイングの改造を大幅にやっています。投手は体の強化練習ばっかりです」と話し、この冬は基礎固めを徹底している。