ソフトバンク和田毅投手(42)が15日、長崎県営野球場で自主トレを公開した。急転直下となった人的補償の件について、公の場で初めて言及した。「いろいろな報道が、記事が出ているみたいですけれども、この件については触れたくないですし、考えたくない思いが一番。応援してくれるファンの方からメッセージもありましたし、チームのために一生懸命投げるだけです」と話した。

10日時点で西武側は、FA移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償として、和田を指名する方針を固めていた。だが、名実ともにチームの顔的存在のベテラン左腕の移籍に、ホークスファンから批判の声が殺到。11日に両球団が話し合い、急きょ甲斐野央投手(27)を選び直す急展開になった。

和田はこの日、午前9時頃にグラウンドに姿を見せ、晴れやかな表情でウォーミングアップを開始した。和田を慕い、今回の長崎自主トレは阪神大竹、ロッテ小島、西武隅田ら他球団の選手を含め、総勢16人の大所帯。“チーム和田”の練習は一般公開されており、ファンや多くの報道陣が集まった。