阪神森下翔太外野手(23)が「大谷流」の調整法に取り組んでいることを明かした。千葉でのロッテ戦が中止になった12日、室内練習場で打撃練習。先週の試合でも取り入れた、肩にバットをかついでからトップに持っていく打法を中心に快音を鳴らした。

湾曲の少ないピート・ローズ型バット、体幹を意識した新打法…。背番号1の果敢なチャレンジはまだ続いていた。バットを1度寝かせてから本来のフォームに移っていくフォーム。試合ではバットを立たせているドジャース大谷翔平も、フリー打撃で以前から取り入れているアプローチだ。森下も大谷の練習映像を見たことがあるという。

「試行錯誤しながら、もっと理想に近づく打撃をできるフォームを模索しています。寝かせても立たせても、同じような打ち方で打てればいいかなと思っている。大谷さんとかも、打撃練習中はバットを寝かした状態から打っていたりする。練習の一環であり、体のバランスとかもあると思うので」と解説した。

新フォームというよりは矯正方法に近いが、寝かせた方がボールの軌道にスムーズにバットが入る感覚があるという。今回のチャレンジは内角球への対策も兼ねる。「インコースを力強くはじけるようなスタイルが1番かなと思っています」。中大でも寝かせていた時期があり「打ちやすい」と違和感はない。

最終的な振り出しの位置(トップ)も変わらないが、寝かせた方が打球に角度がつきづらい傾向があるという。森下が描く理想はバットを立たせたままのフォーム。大谷サンのようなビッグフライを打つには、どうすべきか。併用も視野に入れて、擦り合わせている段階だ。

岡田監督もキャンプから若武者の挑戦を見守ってきた。現状では「3番右翼」での開幕が有力。主軸の責務を果たすべく、開幕に向けてベストを尽くそうとしている。【柏原誠】

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