第2の門別を見逃すな? センバツが開幕し、例年通り阪神スカウト陣は全員でバックネット裏に陣取った。高校生の視察が本格スタート。今年は明大・宗山塁内野手、関大・金丸夢斗投手が軸になるドラフトだが、昨秋は1人も取らなかった高校生投手も幅広くマークしていく。

前日17日に行われたスカウトの会合では、各担当がセンバツ注目選手をリストアップ。ただ、総合的な指名方針は示されなかった。「年間、見ていく中でどんな選手が出てくるか。それによって決まっていく」と球団関係者。一方で、既存戦力が充実しているだけに、高校生を狙いやすい年であるとも話した。

開幕試合ではさっそく八戸学院光星の左腕・洗平比呂投手(3年)が9回2失点の力投。甲子園の球速表示が不調で、あまり表示されなかったが阪神のスピードガンでは144キロを計測した。「高い球を打たれたけど、やはりいい投手」との声が上がった。

今大会の投手では地元兵庫の報徳学園・今朝丸裕喜を高く評価する。ほかにも作新学院・小川哲平、大阪桐蔭・平嶋桂知ら大器が多い。高卒入団2年目で早くもブレークが期待される門別や茨木らのように、甲子園も含めた逸材にアンテナを張り巡らせる。

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