昨季のリーグMVP男、阪神村上頌樹投手(25)がまさかの大炎上となった。2回無死二、三塁で栗原に先制適時打を浴びると、なおも2死一塁から8番牧原大に2ランを献上。さらに3回は山川に147キロの直球を仕留められ2ランを許すなど、5回11安打8失点。「やっぱりすごい人たちばっかりですし、なかなかボール球も振ってくれない。もっとゾーンでしっかり、最初から攻めればなって思いました」と反省しきりだった。

2ケタ被安打は1、2軍の公式戦では初めてで、失点も自己ワースト。「今日はずっと失点してたんで、全部が反省点ですし、すぐ切り替えてやっていきたい」。冷静に振り返ると、失点の原因も明確に話した。「打たれた球は甘かったり高かったりした。もっとカウント有利に進めていればもっと違ったピッチングになったのかなと」。先発が有力視される開幕2カード目の4月2日DeNA戦(京セラドーム大阪)のマウンドへ、残り2週間でしっかり修正する。

この日がオープン戦ラスト登板となり、2軍戦での登板を経てから開幕へ向かう見込み。「シーズンじゃなくてよかったかなと思います。またしっかり調整したい」。火曜日の男はシーズンでの快投で安心させるつもりだ。【磯綾乃】

▼村上が11被安打8失点。公式戦での自身ワーストは5失点で、21年5月30日西武戦と同年8月28日広島戦の2度。公式戦での最多は7被安打で昨年に3度あり、大幅更新。なお複数の被本塁打は、公式戦では21年8月28日広島戦2本の1度だけ。オープン戦とはいえ、プロ入り後最悪の炎上となった。

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