6年目で初の開幕マスクが内定している日本ハム田宮裕涼捕手(23)が、黒髪ストレートにイメチェンして大役に臨む。27日、やや長めで明るかった髪形を一新してZOZOマリンで行われた全体練習に参加。開幕投手を務める伊藤がマウンド上から行った投球練習も受け、29日の開幕ロッテ戦に備えた。成田時代から慣れ親しむ故郷の球場で、飛躍が期待されるシーズンをスタートさせる。

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印象を変えた田宮がZOZOマリンに登場した。「昨日(26日)、髪の毛も長かったのでバッサリ切ったのと(色も)黒くしました。あと、ストレートにしたかったんで」。2日後の開幕戦へ向けて気合いを入れた…というわけでもなく、「ちょっと明るい(髪色)のが続いていたので、暗くしようかなっていう、ただのイメチェンです」。そうリラックスした表情で答えられるのも、開幕の舞台が故郷・千葉で行われるからだ。

田宮 緊張はしているんですけど、球場が球場なんで…ちょっと気楽になっちゃうなぁって感じで。福岡とかだったら、めちゃくちゃ緊張しているかもしれないですけど。でもある意味、いい緊張感でできるのかなって。マリンなので、すごい緊張せずにプレーできるのかなっていうのは思います。

千葉・山武市出身の高卒6年目捕手は、成田(千葉)時代からZOZOマリンでプレーしてきた。「ここで高2と高3は負けているので…でも、プロに入ってからもファームでたまに、ここで試合をするんですけど、やっぱちょっと他の球場よりはやりやすい感じはあります」。見慣れた景色の中にいるだけで、少しは心も落ち着ける。「アピールをしたいなっていうのは思っています」と気持ちもほどよく高ぶる。

この日はグラウンド上で、29日の開幕戦でバッテリーを組む伊藤の投球練習を受けた。「今日も(伊藤から)『このボールを投げたいから、こういう時はここに構えて』とか、しっかり話せた。また試合前に話していきたい」。故郷で迎える大舞台へ「開幕1軍もなかったので、いよいよだなっていうのは感じています」。満を持して、6年目の大ブレークのスタートラインに立つ。【木下大輔】

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