中嶋オリックスは3年ぶりの黒星スタートとなった。

踏ん張っていた先発宮城大弥投手が7回に勝ち越され、打線は反攻に転じられず。ソフトバンク有原から7安打も1得点に終わった。中嶋聡監督は「まだ1試合しか終わってないですけど。負けたらいつも思うけど、開幕って143分の1としか思わない。勝っていたら違うことを言ってましたけど」と、長いシーズンの1試合にすぎないと強調した。

昨季は143試合で135通りのオーダーを組んだ。そんな指揮官らしさが今季のオーダーにも表現された。1番にFA加入の西川、7番には4年ぶり開幕スタメンとなるT-岡田など日本人選手が並んだ。外国人不在の開幕スタメンは、球団では阪急時代の74年以来50年ぶりだった。

1点を先制された1回、5番に抜てきの宗が左翼線への適時二塁打。だが同点どまり。中嶋監督は「追い越せなかったというのがすべてでしょうし」と悔やんだ。観衆は3万6197人と京セラドーム大阪での開幕戦では最多。大声援は、敗戦にため息へと変わった。「まだ1試合しか終わってないです」。指揮官は再び言って会見を終えた。球団46年ぶりのリーグ4連覇を目指す戦いは始まったばかりだ。【大池和幸】

▽オリックス西川(開幕戦で移籍初安打もチームは敗れる)「143分の1なので、別に特には。負けることもあるし、あまり気にしてない。切り替えて明日ですね」

▽オリックス山崎(3番手で1回無失点発進)「とりあえずゼロで終えたのは大きいと思います。感覚的には途中からまっすぐもよくなってきたかなと思うので、つかんでいきたい」

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