阪神森下翔太外野手(23)が重くるしいムードを払拭した。0-0の8回2死一、三塁で、左中間に決勝の1号3ラン。苦しんだ昨季日本一チームに今季初勝利をもたらした。

初戦、2戦目とも0封負けと沈黙してきた猛虎打線。この日も巨人高橋礼(28)からわずか1安打と手が出ず、7回まで計25イニング「0」が並んだ。開幕からの連続無得点のセ・リーグ最長記録を更新した。

8回にようやく打線が目覚めた。1死から代打小野寺暖外野手(26)が右前打。近本光司外野手(29)も左前打で続き、森下が一振りでスコアボードに待望の「3」をともした。

劇的な展開になったのは才木浩人投手(25)の力投も大きかった。3回、4回と満塁ピンチをしのぎ、6回無失点と粘った。勝ちはつかなかったが、終盤勝負に持ち込んだ。

7回は桐敷拓馬(24)8回は新加入のハビー・ゲラ(28)、そして9回は岩崎優(32)が抑え、逃げ切った。V候補筆頭の前評判を得ていた岡田阪神がようやく笑顔に包まれた。

▼森下が先制3ランを放ち、開幕からの連続イニング無得点を25回で止めた。2年目の森下は通算11本目の本塁打となったが、先制が6本、同点が1本、勝ち越しが1本と、11本のうち8本が肩書付きの1発で、勝利打点付きのVアーチも6本。これで本塁打を打った試合は9勝1敗となり、勝利に直結する貴重な1発が多い。

【動画】阪神森下翔太、今季初安打がチームの25イニング連続無得点止める3ラン!虎党大興奮