これが24年版勝利の方程式! 阪神が「KGI」リレーで、7回まで両軍無得点の接戦をものにした。

K=桐敷拓馬投手が先陣を切った。7回から2番手で登板。佐々木への代打浅野を中飛、2番門脇、3番松原を連続空振り三振で3者凡退だ。「ゲラと岩崎以外では一番安定しているというか、その前を任せられるからな」と岡田監督。その信頼に応え、1回無失点で8回の森下の3ランを呼び込んだ。昨季までプロ通算2勝だった男が、早くも今季1勝目。「流れをこっちに持ってこられたかなと思います」と胸を張った。

岡田監督は現状、ハビー・ゲラ投手、岩崎優投手を投入する前の「7回の男」に桐敷、岡留の左右のリリーバーを相手打線に応じて起用する方針。今回は左打者が並んでいたため桐敷の出番が来た。仮に走者を許して4番岡本和に回っていれば「岡留いっとったけどな。あそこは(岡留で)1人1殺でな」。それでも桐敷は3人で片付け、後続にバトンをつないだ。昨季は指揮官から「スペードのエース」と称され、ブルペンの切り札的存在として日本一に貢献。さっそく連投をこなし、プロ3年目も安定感は変わらないことを証明した。

8回を託されたG=ゲラは初登板で2死一、三塁のピンチをつくるも、無失点で来日初ホールド。最速157キロをマークし「新たな1ページと言ったらおおげさですけど、スタートできたので毎日一生懸命準備して、また頑張ります」。球団10位タイとなる通算444試合目の登板となったI=岩崎も今季初登板で5点リードの9回を締めくくり「勝ててよかったですね」と喜んだ。強固な「KGI」が、虎の終盤に待ち構える。【中野椋】

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