阪神は11日、ドラフト1位下村海翔投手(21=青学大)が「右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)」を受け、この日無事に退院したことを発表した。同手術を受けたのは、ドラフト1位新人では中日草加に続く2人目。即戦力として期待されながらも、今季の実戦登板は絶望的となった。

球団を通じて「支えていただいている多くの関係者の方から助言をいただき、手術を受ける決断をしました。入団してから何もできず、もどかしい気持ちもありますが、自分の決断を尊重してくださった球団の方々への感謝を忘れず、1日でも早く復帰しチームの力になれるように、今後のリハビリに誠心誠意取り組んでいきたいと思います」とコメント。前向きに復活を目指す決意を込めた。

今春は2軍キャンプスタート。大学時代の疲労回復を優先する方針でスロー調整を進めてきた。ブルペンでの投球練習も1度のみにとどめていた。過去の症例では、20年11月に才木が右肘の同手術を受け、退院から約1年3カ月で実戦復帰。島本は同じタイミングで左肘の同手術を受け、退院から約1年6カ月で実戦復帰を果たしている。下村も順調に回復となれば、来季夏場以降の実戦登板が見えてくるはずだ。今後は鳴尾浜でリハビリ生活に入る。

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