西武は今季4度目のサヨナラ負けで2度目の4連敗となった。

23日のオリックス戦で散発4安打に終わるなど、苦しむ打線を大幅に組み替えた。開幕から全試合で4番に座ってきたアギラー、レギュラーの源田、外崎を先発から外した。大胆なオーダーで臨んだ松井稼頭央監督(48)は「そこはこちらもちょっと動くという意味でね、変えましたけど」と策を打ったが、勝利には手が届かなかった。

開幕から21試合で20通りの打順を試してきたが、白星につながらない。今月2日と4日の本拠地オリックス戦以外はすべて違う並びのオーダー。今月7連敗を喫した期間はわずか9得点、最近5試合でも11得点に終わっている。チーム打率はリーグワーストの2割8厘、7勝14敗で最下位と苦しむ。

この日粘りはみせた。3点を追う9回先頭の中村剛が、40歳同学年のオリックス守護神の平野佳から左越えに2号ソロをかっ飛ばした。ここから反撃を開始。佐藤龍が三塁打でチャンスを広げ、平沼がレフトへ適時二塁打を放ち1点差。2死一、三塁となり、34歳の誕生日を迎えた金子侑が中前に落とす同点適時打で延長戦に持ち込んだ。

10回2死二、三塁から4番手右腕の本田が紅林にサヨナラ打を浴び、勝利を譲った。土壇場で結果を出した金子侑は「打てて本当によかったですけど、負けたので残念です」と肩を落とした。これで借金は7。延長戦では昨年6月から13連敗で、リーグワースト記録を更新。松井監督は「しっかりと明日につなげられるように」と気持ちを切り替えた。【山崎純一】

▼40歳8カ月の西武中村が、40歳1カ月のオリックス平野佳から本塁打。40代の打者が40代の投手から本塁打は、中村が昨年9月6日にオリックス比嘉から放って以来、パ・リーグで史上2度目となった。中村が平野佳から本塁打を打ったのは12年8月14日以来、12年ぶり4本目。

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