DeNAから1日に戦力外通告を受けた育成の村川凪外野手(26)が、現役続行希望を示した。
21年育成1位で入団し、育成選手として3年在籍。来季の契約を結ばないことを球団から伝えられ「悔しい気持ちでいっぱいです。ベイスターズで活躍することを目指してきたので、支配下に上がれないまま終わってしまって、悔しさと寂しい気持ちです」と心境を明かした。
特徴は手動計測で50メートル5秒5を記録する、球界トップクラスの俊足。並外れたバネを武器に幼少期から徒競走は常に1着だった。陸上部からの誘いは数え切れないほどあったが、野球愛を貫いた。如水館、四日市大学、四国IL・徳島を経て、プロの門をたたいた。
昨季はイースタン・リーグで規定打席に到達し、打率2割8分をマーク。29盗塁で盗塁王に輝いた。今年2月の春季キャンプも育成選手で唯一、A班(1軍)メンバー入り。1軍首脳陣にアピールする絶好の機会と意気込んでいたが、開始早々の3日に左太ももを肉離れ。チャンスを生かし切れずに無念の負傷離脱を強いられた。「1軍の首脳陣の方にプレーを見ていただけるチャンスだったのに、ケガでかなわなかった。とても悔しいです」と回想した。
それでもイースタン・リーグで俊足と高い走塁意識で存在感を示した。今季は12盗塁にとどまったが、負傷の影響もなく、むしろ走塁技術は日々、成長を実感する。「盗塁だけではなくて、平凡なレフト前ヒットで二塁まで進んだり、浅いフライでもタッチアップしたり、村川じゃなきゃ進めなかったと言われるようなプレーを意識してました」。2軍でも1軍での起用を想定して8、9回の代走のスペシャリストとしても活躍した。
さらに今季は打撃面の成長も著しく、イースタン・リーグ74試合で打率3割8厘、OPS・785の好成績を残した。「投手の球の強さを利用して飛ばす感覚をつかみました。うまくボールのラインに入れる意識がハマりました」と確実性の増した打撃スタイルに手応えをつかんだ。
守備でも中堅、左翼、右翼をまんべんなくこなしてきた。俊足を生かした守備範囲の広さはもちろん、送球の正確性も武器にする。「守備範囲もそうですし、スローイングと捕ってからの早さには自信があります。走塁だけではなく、走攻守全てで勝負できると思えるようになりました」と26歳でも成長を実感している最中だ。
他球団からのオファーを待ちながら、今後もトレーニングを継続する。「たくさん成長させてもらったベイスターズには感謝してます。お世話になった監督、コーチ、スタッフ、チームメート、そして応援してくださったファンの方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。体もまだまだ元気。足での貢献はもちろん、走攻守で活躍できる選手になれるように、これからも頑張りたい」と言葉に力を込めた。



