2025年のペナントレースが28日に開幕し、パ・リーグ連覇を目指すソフトバンクは黒星発進となった。開幕投手の有原航平投手(32)が6回に打者一巡の猛攻を受けて移籍ワーストの自責7。開幕戦の連勝は8でストップしたが、4番の山川穂高内野手(33)は、先制適時打や2点目を呼ぶ激走を見せるなど終始ハッスルプレー。昨季の本塁打、打点の2冠男が開幕2戦目こそ白星を呼び込む。
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公称体重は114キロ。通算252本塁打のスラッガーが巨体を揺らして全力疾走した。その瞬間に本拠地はこの日一番の大盛り上がり。「今日は結構走ったんでね。やっぱり走らないといけないんで。帰ってから治療します」。7点を追う8回1死。相手失策で出塁した4番山川は、正木の右前打で一気に三塁へ進塁。続く今宮の右犠飛でもホームへ緩めることなく走り切った。
先発有原が6回に大きく崩れて大差をつけられたが、ハツラツプレーで主力の誇りを体現した。いかなる状況での全力疾走はソフトバンクが定める「走塁メソッド」の1つだ。「明日は筋肉痛だと思います。でもこうやって走るために毎日ノックを500~600球受けてきたので」。すがすがしく取材対応。チームは16年以来9年ぶりの開幕戦黒星を喫したが、まだ143分の1と前を向いた。
有言実行の一打が何より明るい材料だ。3回2死一、三塁で先制の右中間適時二塁打。オープン戦は打率1割4分3厘に終わったが、これぞ4番の働きで25年のチーム初得点をもたらせた。「オープン戦とシーズンはまるで別物」とキッパリ言い切り開幕に臨んだが、言葉通りの快音だった。「今日はいいヒットが出たのでね。最後のショートゴロも悪い感じはなかった。いい感覚は残して、終わったことは終わったことで切り替えます」と29日の必勝を期した。
シーズン特有の緊張感も楽しんでいる。「公式戦は楽しいなって。真剣勝負なんで。今日は負けちゃいましたけど、明日から残り142試合で真剣勝負ができる。全然オープン戦と違うと言ったのは、ここからはちゃんと数字が出ますしね」。チームの命運を握る4番にとっては、過ぎ去ったことを悔やむ時間ほどもったいないものはない。昨季の本塁打と打点の2冠男は穏やかに帰路についた。
小久保裕紀監督(53)も「開幕戦を楽しみにしていたファンの方にはワンサイドゲームになって申し訳ないですが、1敗は1敗なので」と即座に切り替えた。開幕2戦目は、勝つ。【只松憲】
▼ソフトバンク周東(1番中堅で2安打)「1打席目に(右翼二塁打が)出てよかったなと思います。(3打席目は左前打で)ああいう形でヒットが増えれば、(打席で)そんなに苦しむことも少なくなるのかなと思います」
▼ソフトバンク谷川原(プロ10年目で初の開幕スタメンマスク。2四球もチームは計8失点)「開幕戦を経験できたことはプラスでした。でも結果はよくなかったので、くよくよせず反省して次につなげたいです」



