「4番」に座る男が、トンネル脱出へ豪快に号砲を鳴らした。ソフトバンク栗原陵矢内野手(29)がチームを勢いづける先制弾を放って気を吐いた。
初回だった。1番正木の左前打と2番牧原大の犠打などで迎えた2死三塁の場面。カウント2-0からの3球目。楽天先発藤井のスライダーを完璧に捉えた。打球は右翼スタンドに飛び込む先制の12号2ランとなった。「自分のスイングで完璧に捉えることができました」。2試合ぶりのアーチを栗原は納得顔で振り返った。打点も30に伸ばし、本塁打&打点でリーグトップを走る。
雪辱の打席だった。前日(16日)、チームは今季10度目の逆転負けを喫した。今季ワーストとなる4連敗。4位まで転落してしまった。4番栗原は3打席連続三振など4打数無安打。バットで貢献することはできなかった。9回に打撃陣も奮起し3安打などで1点差まで詰め寄ったが、3番近藤の一ゴロでゲームセット。ネクストバッターズサークルで栗原は敗戦を見届けた。
1点差に詰め寄られた7回に周東、庄子の連続タイムリーで2点を追加。さらに8回にも栗原の中前タイムリーで加点。先行、中押し、ダメ押しの理想的な展開でチームはトンネルを脱出した。



