今季から広島の本拠地となる新広島市民球場(略称「マツダスタジアム」、広島市南区)の完成式が28日開かれ、地元町内会、工事関係者など約170人が広島の新名所の誕生を祝った。初ゲームは4月10日の中日戦の予定。

 広島市消防音楽隊がカープの応援歌「それ行けカープ」を演奏。秋葉忠利市長は「世界に誇るスタジアムが完成した。行政や市民、全国のファンらが一体となってつくった夢の器だ」とあいさつした。

 51年の歴史に幕を下ろした広島市民球場(同市中区)の土を、市長や藤田雄山広島県知事らがグラウンドにまく「土入れ式」の後、球場を1周できるコンコースを音楽隊がパレードした。

 新球場は旧球場の老朽化に伴い、2007年11月から約90億円かけ建設され、観客席は3万3150席。

 米大リーグ仕様で内外野とも天然芝のオープン型。観客席の下に荷物を置くスペースを作り、女性用トイレを増やすなど市民の意見も採り入れた。グラウンドまでせり出した砂かぶり席も設けられている。

 [2009年3月28日12時37分]ソーシャルブックマーク