◆楽天ゴールデンイーグルス

 オリックスと近鉄の合併騒動から起こったプロ野球再編問題最中の04年9月に新規参入を申請、11月のオーナー会議で承認される。オリックスとの間で分配ドラフトが行われたが、不利な条件だったこともあり十分な戦力は整えられなかった。初代監督には田尾安志氏が就任、初の公式戦となった05年3月26日のロッテ戦では3-1で勝利した。しかし、2戦目は0-26で敗れるなど戦力不足は否めず38勝97敗1分けで首位と51・5ゲーム離される最下位となり、田尾監督は辞任した。

 後任の野村克也監督は「無形の力」を掲げてチームを育成。06年も47勝85敗4分けで最下位だったが、首位とは33.5ゲーム、5位とは4・5差と差を縮めた。07年には田中将大が加入、11勝を挙げチーム初の新人王になった。山崎武も本塁打、打点の2冠王になるなどの活躍で67勝75敗2分けでの4位。初めて最下位を脱出した。08年は開幕直後に7連勝し、チーム初の単独首位に立ったが、7月に5勝しかできないなど失速し65勝76敗3分けの5位だった。09年は野村監督が「最後の年」と位置付けた。前半戦は4位で終えたが、8月18日に3位に浮上すると、10月1日には2位に順位を上げた。相手の失策やミスによる自滅や突然の集中打による大量得点など「異常現象」による白星が多く「ノムニーニョ」と呼ばれている。

 [2009年10月3日21時20分]ソーシャルブックマーク