中日吉見一起投手がアンチ・ドーピング規定に違反して正当な医療目的以外で静脈への点滴を受けた疑いを持たれている問題で、日本プロ野球組織(NPB)の医事委員会(増島篤委員長)が23日、東京都内で開かれ、中日から提出された同投手のカルテなどについて審議したが、結論は出なかった。

 医師らで構成する医事委員会を終えたNPBの下田邦夫事務局長は「医事委員会としては早めの結論をと考えている」と説明。中日の西脇紀人球団代表は「出す物は出したので、後はNPBがどう判断するか」と話した。

 中日は東京ドームで巨人とセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージを戦っており、吉見はこの日の第3戦に先発、6回2失点と好投した。

 [2009年10月23日20時56分]ソーシャルブックマーク