<巨人15-3DeNA>◇26日◇鹿児島

 巨人の4年目右腕・笠原将生投手(21)が1回3Kの1軍デビューを果たした。「捕手が遠く見えました。無我夢中でだれに投げたのかもあまり覚えていません」とガチガチに緊張して9回に登板。最初の打者・小池を空振り三振に仕留めたと思いきや、投球動作が止まったと球審に「イリーガル」を宣告された。仕切り直しても、また空振り三振。1安打は許したが、さらに2者も空振り三振とした。

 出番前のブルペンでは、退いた阿部が隣に来てくれ、助言を受けたり緊張をほぐしてくれたという。ツーシームの握りを伝授され、試合でもさっそく試投した。「阿部さんも、リードしていただいた実松さんも。先輩方も感謝です」と、1軍の舞台に感激していた。

 原辰徳監督(53)は「非常に先輩たちが楽なゲーム展開をね。学ばせていい展開にしてくれた」と、若き投手にいいチャンスだったと満足そうだった。