<広島1-2阪神>◇30日◇マツダスタジアム

 阪神の金本知憲(44)がプロ生活21年のうち11年を過ごした故郷広島では現役最後の試合となった。「いい思い出は連続無併殺打(の日本記録樹立)とトリプルスリー。苦しい思い出は優勝できなかった1994、95、96年」と懐かしそうに話した。

 試合前には広島選手から花束を贈られ、過去のプレーが大型映像装置に。広島時代の背番号10のユニホームを手にしたファンもいる中「5番・左翼」で先発出場した。

 4回に先制の2点につながる安打で勝利に貢献した。8回には直球勝負の今村に持ち前のフルスイングで対抗し、三邪飛に倒れたが「3、4回思い切り振れて気持ちよかった」と充実感を漂わせた。