<SMBC日本シリーズ2014:阪神1-2ソフトバンク>◇第2戦◇26日◇甲子園

 ソフトバンク先発の武田翔太投手(21)が、チームに大きな勝利をもたらした。

 6回2死までは走者を1人も許さない完全投球。6回こそ、初被安打から連打を浴びて1点を失ったが、しっかり後続を断つと、7回も無死一塁のピンチにも阪神の中軸打線を抑え込んだ。7回3安打1失点と、自慢の縦のスライダーを武器に、初戦で猛威を振るった阪神打線を沈黙させた。マウンドでは時折、笑みを浮かべるなど、日本シリーズ初登板初先発とは思えない落ち着きも見せるほどだった。

 本人はヒーローインタビューで「緊張してましたよ。途中から楽しもうと思った。(打たれた時は)悔しいなということで逆に笑顔の方がいいかなと」。21歳の右腕が、完全アウェーの甲子園で光り輝いた。