<全日本大学野球選手権:上武大6-5亜大>◇16日◇決勝◇神宮

 

 上武大が代打清水和馬遊撃手(4年=甲府工)の一発で初の日本一をつかみとった。2点差を追う6回、1点を奪ってなおも続いた1死1死満塁で登場。その3球目左翼席にたたき込んだ。

 「もう走るのが精いっぱいで。次につなげようと思っただけなんですが」。今春のリーグ戦でも代打で1打数1安打2打点。それが大学初安打だった。

 公式戦2本目の安打が大学初の本塁打。それも満塁本塁打となって驚きを隠せなかった。

 谷口英規監督(44)は「この子だったらあきらめがつくと思って出しました。まさか(本塁打を)打つとは。よくやってくれました」と称え、うれし涙を流していた。