中田に同郷広島の稲田効果!?

 日本ハム中田翔内野手(19)に、一塁守備の実戦経験を積むチャンスが巡ってきた。骨折で2軍調整中の稲田が、25日のイースタン・リーグ楽天戦(鎌ケ谷)で戦列復帰する予定。稲田が三塁を守れば、12試合ぶりの一塁守備の機会が生まれそうだ。

 稲田は二塁と三塁の守備での出場が予定され、水上2軍監督は「三塁になれば(中田を)一塁に回すことができる」と話す。1軍内野手の負傷離脱が続き、2軍は慢性的な内野手不足。首脳陣は一塁での出場機会を増やしたかったが、中田が一塁に回るとやりくりができないため、11試合連続で三塁固定だった。

 一塁守備に入れば1日の巨人戦で先発して以来、2試合目。1軍では本来は捕手の高橋の起用が多く、昇格した際には、定位置奪取への近道のポジションともいえる。稲田が軍昇格しても2軍に内野手が補充されれば、2ポジションで実戦経験を積むことができる。

 練習日のこの日は、室内での投内連係、フリー打撃などに汗を流した。今日先発の多田野が誕生日登板のため、誕生日に活躍する秘訣(ひけつ)を報道陣から問われると「今日はオレの日だって思うこと、いいとこ見せたろうと思い込むことですかね」と話した。主体は三塁だが、昇格のためには一塁守備の出来は重要になる。【村上秀明】