オリックス野茂英雄テクニカル・アドバイザー(TA=40)が投手陣に「満点」をつけた。8日で4日間の宮古島キャンプ訪問を終了。大石監督に「投手は全体的にすごくいい感じできています」と伝えた。

 野茂TAはキャンプ第2クールの4日間で練習参加に来た2軍選手も含め、ほとんどの投手をチェック。その大半にはブルペンで声を掛けた。「球団スタッフ」として初の指導は充実感に満ちていたようだ。

 最終日は雨天でも関係なく精力的に「仕事」をこなした。室内練習場で行った対戦形式の練習を捕手後方から視察。ローテ入りが有力な平野、岸田に目を光らせ「いいんじゃないですか」と合格点をつけた。

 岸田についてコーチ陣に「投球テンポが悪くなるクセがある」と指摘。佐々木チーフ投手コーチは「野茂は我々には分からないものも見抜いてくれる」と感謝した。大石監督も「精力的に色々なことを教えてくれたのは大きい。投球はもちろん精神面やフィールディンのことなども言ってくれた」とニンマリ。

 この日、小松を視察したWBC伊東勤総合コーチ(46)が「若くて活きがよく、頭数もそろっている。優勝を狙える力がある」と評した投手陣。野茂TAも現段階では同じ感触を得ている。3度目の訪問となる24日からの高知キャンプに向けて「もっと肩を作ってきますよ」と、フリー打撃への再登板も宣言した。話題性も含め“野茂コーチ”は今回も多くの存在感を残してグラウンドを離れた。【柏原誠】

 [2009年2月9日12時51分

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