楽天の新外国人右腕ダレル・ラズナー投手(28=ヤンキース)が、野村監督をうならせた。15日、紅白戦に初登板し、1回を1安打1奪三振で無失点に抑えた。球速は140キロが最速だったが、抜群の制球力を披露。わずか15球で、野村監督に「まあまあ、大丈夫でしょう。コントロールにテンポ。一安心した。ちょっと早いかもしれないけど(岩隈、田中に次ぐ先発の)3人目ができた。3本柱か。1イニングの投球を見て、こう思うのは初めて」と言わせてみせた。

 この日は新ストッパー候補のマット・チルダース投手(30=フィリーズ3A)、2年目のグウィンと外国人3投手がそろって初実戦に臨んだが、野村監督は「3人の中でラズナーがずばぬけて、良かった。やっぱり、メジャーとマイナーの違いだね」とヤ軍のローテーション投手を褒めたたえた。ラズナーも「昨年の9月以来のマウンドだったけど、すごく良かった。早い球を投げることより、いかにアウトを取るかに重点を置いているんだ」と胸を張った。「ネバダから来ました」と言う楽天の“矢島美容室”は、確かに「ノムさんの味方♪」になりそうだ。【金子航】

 [2009年2月16日9時0分

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