日本ハムのルーキー榊原諒投手(23=関西国際大)が1014発退治で、先発ローテーション入りを確実にする。17日、東京ドームのオリックス戦でオープン戦2度目の先発マウンドに上がる。「毎回同じですけどゼロに抑えること」と目標を掲げたこの試合が、先発最終試験になる。

 対外試合初先発だった10日の阪神戦は5回を無安打無失点。「甘い球もなぜか打ち損じてもらった」と控えめに振り返ったが、首脳陣の評価は高まるばかり。一時はリリーフ案もあったが、梨田監督は「次の先発で決めたい」と、先発適性の最終テストと位置付ける。

 最強の“試験官”が相手だ。オリックスはローズ(日本人扱い)、カブレラ、ラロッカ、フェルナンデスの外国人4選手の強打が売りで、国内通算1014発を誇る。それでも新人はひるむことはない。「故意はまずいけど、別に当てたらダメというルールはないので内角もどんどん行きたい」と強気の投球で立ち向かう。

 先発ローテーションはダルビッシュをはじめ、藤井、スウィーニー、多田野と、体調回復が万全なら武田勝も当確。榊原の起用法がスターターで決まれば、先発最大6枠に一定のメドが立つだけに、注目のマウンドになる。【村上秀明】

 [2009年3月17日8時59分

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