熱いジョー節、お願いします-。阪神が早くも「城島名言Tシャツ」の作成を検討していることが13日、明らかになった。城島健司捕手(33)はこの日、真弓監督同席で入団会見を行ったばかりだが、地元関西では球団史上初めてテレビで生中継されるなど、世間の期待度、注目度は抜群。球団営業サイドも「城島人気」に便乗する狙いで、新グッズ開発に乗り出した。

 「城島ウエーブ」に乗り遅れるな。虎のジョーが正式誕生したこの日、舞台裏では早くも、城島人気を前面に押し出す企画が持ち上がっていた。それが「城島名言Tシャツ」の作成だ。

 球団営業部によると「城島選手の語録というか、名言をTシャツにできたらいいと思っています。城島選手ならではの発言、名言があればTシャツにしたいですね。城島選手はコメントも非常にユニークで、魅力的な選手だと理解しています」と説明。阪神の新入団選手としては異例の早さで、個人グッズの作成が進められている模様だ。

 この日の入団会見は球団史上初めて、テレビで生中継されるほどの注目を集めたが、城島は「1年間、いい時も悪い時もある。悪い時こそ前面に立って、そういうもの(批判)をがっちり受け止めてたい」と語り、虎ファンだけでなく、同席した真弓監督の心もギュッとつかんだに違いない。

 また、10月27日の入団発表会見でも阪神の印象について聞かれると「何で真弓監督が『ジョー』と呼ばれているのかなと。そこをまず、真弓監督の口から直接聞きたい。ジョーが二人いたら困る。僕、名前を変えなきゃいけないのかなと」と話すなど、ユーモア感たっぷりに話し、会場を笑いの渦に包んだ。楽天野村前監督のボヤキではないが、口が達者なのもいい捕手の条件?

 城島には“本職”以外でも、大きな期待が寄せられているようだ。

 昨年はお立ち台での絶叫で人気急上昇した葛城が「ウォォー!」のフレーズが入ったTシャツを作製。同じくお立ち台で「必死のパッチ」のフレーズを残し、ファンをわかせた関本がオリジナル帽子を作成するなど、球団営業部にも“実績”がある。「真弓監督との兼ね合いにもなりますが、ジョーという言葉を使った商品化も十分考えています」。ユニホーム、タオル、Tシャツ、ストラップといった定番品はすでに作成予定。球団営業部も本腰を入れて、城島人気にあやかるつもりだ。

 [2009年11月14日11時5分

 紙面から]ソーシャルブックマーク