城島の打順はリード優先で!

 阪神真弓明信監督(56)はあらためて28日、城島健司捕手(33)の4番起用に消極的な考えを示した。「城島が捕手だから、というのは考える点。負担がかかるというか、どうしてもリードの方に頭がいくんじゃないのか。打つ力は十分に4番でいけるけど、そこまで軸に置く必要があるのかなと思う」。

 この日、田淵新OB会長が城島を4番に座らせることに否定的な考えを示していた。「ものすごいプレッシャーがあるんだから。守って打って二役やらないといけないし(責任は)重いどころじゃない」。現役時代、人気球団の捕手と4番という「二足のわらじ」を身をもって経験しただけに、その言葉は説得力があった。すでに今季までの4番金本を踏襲する理想型を語っている真弓監督だが、田淵氏の「城島4番否定論」にあらためて同調した形だ。

 真弓監督の阪神移籍は、田淵氏とのトレードだったという因縁もある。「捕手で30本も打つのは大変なこと。ましてや甲子園だからね」。その田淵氏以来の大砲捕手として期待がかかる城島だが、真弓監督はバットよりミットに重点を置くようオーダーを組む。

 [2009年11月29日11時55分

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