横浜村田修一内野手(29)が、スリムになってタイトル奪還を目指す。昨年3月のWBCでは右足、シーズンに入っても8月に左足と、2度の太もも裏肉離れで3年連続の本塁打王を逃した。オフはケガをしない体づくりが最大のテーマだ。「子供がささ身が好きなので、嫁も手がかからないので一緒に食べている。お酒も行事以外は極力飲まないようにして、量を減らしている」と大好きな芋焼酎も控え、肉も脂肪分の少ないものに変えている。我慢の日々を重ねた結果、顔つきも引き締まってきた。

 スリムになるのは肉体だけではない。使用しているミズノ社製のスパイクも超軽量タイプを発注した。「今までは打撃を中心に考えて、重くて地面をかみしめるようなものを使っていた。でも、ケガをしたらだめだからね」。これまでは片足380グラムのスパイクをはいていたが、最終的に80グラムの軽量化に成功。ミズノの担当者も「ソールの材質をメタル製からチタン製に変えることなどで、相当に軽いものになった」と説明する。

 今季は93試合の出場に終わったが、来季は尾花監督からは4番としての「フル試合フルイニング出場」をノルマに課せられている。もちろん期待に応える心づもりだ。【鈴木良一】

 [2010年1月3日8時36分

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