オリックス岡田彰布監督(52)が宮古島キャンプ3日目の3日、コーチ陣を“公開指導”した。昨秋から注目株に挙げる4年目の左サイドスロー、延江大輔投手(21)をブルペン視察。目を光らせたのは、独特の荒れ球に対してだけではなかった。「真ん中に、打者が手を出さす球を投げささな。アウトロー、インローを見送られたらアカン。そういうタイプやねんから、そういう投球をさせな」。期待の左腕が去った後のブルペンに星野、清川両投手コーチに三輪バッテリーコーチ、3人のブルペン捕手を集め、心得を解いた。

 延江自身が「どう変化するか分からない」という球は、ストライクゾーンでこそ価値を発揮する。左打者には背中から荒れ球が向かってくる恐怖心をも与える。岡田流のど真ん中指令は、選手の特性を見極めた上で指導すべきというメッセージ。「この1カ月でブルペン陣を再整備せな」。指揮官は整備役のレベルアップにも心血を注ぐ。

 [2010年2月4日11時28分

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