中日チェン・ウェイン投手(24)の秘密兵器は、故郷台湾の美人コーチだった。沖縄・北谷キャンプが雨で特別メニューとなった4日、同投手のパーソナルトレーニングコーチの羅■さん(37)とアシスタントの林静怡さん(24)が北谷入り。エキゾチックな魅力を振りまきながら練習にゲスト参加し、今後も来日してチェンをアシストする考えを明かした。豪腕に美人パワーが加われば、巨人もラミレスも怖くない!

 北谷の陸上競技場でアップする投手陣の中に、異彩を放つ2つの人影があった。陸上選手のような美しいストライドで、ランニングメニューを軽々とこなしてく。しかも美人。チェンの台湾人パーソナルトレーニングコーチ羅さんと、アシスタントの林さんだった。練習への飛び入り参加が許され、練習メニューを体験していたのだ。

 美人コーチは、ただ者ではなかった。台湾プロ野球のラニュー、中信でトレーニングコーチを務めたことがあり、米国にも昨年アストロズ2Aに所属した羅嘉仁(23)ら顧客を持つ。ヤンキース王建民らが愛用しているタイプの器具「SET」を使ったトレーニングを指導しており、昨年末からチェンにも教えている。故障防止のためのメニューづくりはお手のものだ。

 来日の目的は中日式の練習を勉強しながら、チェンをサポートすることだ。「彼の体はどの部分も強い。大事なのは昨年の調子を維持していくこと。一般に5、6月になると選手の調子は落ちるので、そのころにもう1度来日したいですね」。日本滞在はわずか3日だが、今後は台湾と日本を往復しながらバックアップしていく構えだ。

 チェンの今年の目標は「1年間けがをせず、先発ローテで投げ続けること」。昨年は左肩を痛めて1カ月離脱。防御率1・54でタイトルを獲得したが、2ケタ勝利を逃した。4年ぶりリーグ優勝のためには、戦線離脱は許されない。読谷に移動してプールトレーニングを終えると、左腕は「ホテルに帰ってからいろいろ相談します」と話した。

 チームメートが鼻の下を伸ばす台湾ビューティーの指導となれば、おのずと力が入るというもの。体のケアを徹底し、勝ち星を重ねていく。【村野

 森】※■は契の大が糸

 [2010年2月5日11時2分

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