即戦力ルーキーが、まさかのハプニングに見舞われた。巨人ドラフト1位の長野久義外野手(25=ホンダ)が5日、キャンプの休日を利用し、宮崎のPR映像を撮影。名物の地鶏炭火焼きの実演に挑戦したが、勢いよく上がった炎に、前髪が焦げてしまった。端正なルックスでも将来有望の新人が、自分まで炭火焼きになりかけた。

 大きな炎に驚いた次の瞬間、妙なにおいと異変に気づいた。ジリジリ…。「うわぁ!」と悲鳴をあげると、焦げて縮れた前髪を発見した。その後は何事もなかったように「宮崎、最高!」とキャンプ地をPRしたが、収録の合間を見つけては前髪をまた確認。報道陣には「いい映像が撮れたんじゃないですか」と自虐トークで笑いを誘った。

 身だしなみのプロ意識は、すでに一流だ。社会人時代からアレーズ銀座歯科に通い、2カ月に1度はホワイトニングを施すほど。歯の白さと日焼けした顔の黒さのギャップは、日米球界で活躍した新庄級だ。収録後には、取材対応のメディアトレーニングに参加。「はっきりしゃべること、発音の仕方を教わりました。すごく勉強になった」と、トークの勉強も万全。シーズン中も評判どおりの実力を発揮すれば、復活した前髪と白い歯、トークを武器に、晴れのお立ち台を飾りそうだ。【小松正明】

 [2010年2月6日9時38分

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