ソフトバンクの誇る本多雄一内野手(25)と川崎宗則内野手(28)の快速コンビが18日、今季初の対外試合(韓国KIA戦)で10年型の攻撃パターンを披露した。まずは1回だ。先頭の本多が右前安打で出塁。「試合に入る前から(塁に)出て走って、3人で点を取るイメージをしていた」と本多。2番川崎の初球に二盗成功すると、川崎の二ゴロの間に三進。3番李■浩の右前タイムリーでホームを踏んだ。本多の出塁後、先制点まで費やしたのはわずか4球。圧巻の速攻だった。

 さらに、6回裏無死一、二塁の場面では、川崎が打った。左中間を破る2点適時二塁打。「タイミングが遅れなかった。いい打球が打てている」(川崎)。川崎は8回にも左前安打を放ち、二盗も決めた。打線を引っ張るコンビが、最高の初陣を飾った。

 もっとも、秋山監督が「今はバッティングの時期」と話すように、現段階では各打者に実戦感覚をつかませるため、バントを一切封印している。だが、昨年とは違ったスタイルの攻めも魅力十分。昨季は球団記録となるシーズン137犠打。徹底して送りバントをからめ、1点を取る確率を高めようとした。大石新ヘッドコーチは「シーズンに入ればバントもある」と話す一方で、「強打も選択肢?

 その通りです」と強行パターンも脳裏に描いている。

 特に1回の攻めは、相手先発が09年WBC韓国代表の尹錫◆。今季、ホークスの快足コンビが速攻&強行のスリリングな展開を数多く呼び起こす。【松井周治】※■は木ヘンに凡、◆は王へんに民

 [2010年2月19日11時47分

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