<楽天2-0横浜>◇6日◇長崎

 1点が遠い。横浜がオープン戦4試合目で3度目の完封負けを喫した。岩隈ら楽天の4投手に散発4安打。内川、村田、スレッジのクリーンアップが1安打と沈黙。1回1死一、二塁で村田、スレッジが凡退。6回は先頭の早川が四球を選びながら、内川が併殺打とつながらない。尾花高夫監督(52)は「主軸が調子を上げていけば心配ない」と動じる気配を見せないが、村田は3試合で内野安打1本、内川は8打数無安打と元気がない。内川は「打とうとして打てていないのだから仕方ない」と言葉少なだった。

 2点を追う9回無死一、二塁で代打山崎がバント失敗。目指す細かい野球もできていない。12球団で唯一オープン戦未勝利の尾花監督は「投手陣の底上げはできている。投手が良くないと安定した試合運びはできない」と敗戦の中にも手応えを口にした。防御率2・38の投手陣を助けるためにも打線の奮起は欠かせない。7日の楽天先発は田中。試練は続く。【鈴木良一】

 [2010年3月7日8時32分

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