オレもいるぞ!

 腰痛で調整が遅れていた中日朝倉健太投手(28)の実戦復帰プランが固まった。22日、2軍関係者が「故障上がりの選手の中では朝倉が早い。近日中にフリー打撃に投げて、鳴尾浜で実戦に投げることになると思う」と話した。今週中にフリー打撃に登板して、30日からのウエスタンリーグ阪神3連戦(鳴尾浜)のいずれかで実戦に復帰するという“青写真”が完成した。

 「状態はいいです。けがの影響もありません。あとは実戦感覚と結果。僕はアピールしていくしかありませんから」。ナゴヤ球場で練習を行った朝倉は決意に満ちた表情で話した。昨季のCS第2ステージ途中で右肩を痛め、今年のキャンプは2軍スタート。さらにキャンプ中に腰痛を発症してしまった。その間に、上半身ではなく、下半身にひねりを加えるようフォームを改良。3月に投球練習を再開してからは順調に復帰への階段を上がってきた。「上体をひねりすぎることがなくなった。健太は今、すごくいいボールを投げている。ここ数年で1番いいんじゃないかな」。故障組を担当している稲葉投手コーチも新フォームに太鼓判だ。1軍の状況次第だが、早ければ4月中に1軍登板の可能性も十分にある。

 投手陣は先発6人も含めて開幕1軍の13人が確定した。昨季10勝を挙げた朝倉は開幕2軍スタート。それでも、長いシーズンで必ず必要とされるときは来る。【鈴木忠平】

 [2010年3月23日9時39分

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