<中日4-1オリックス>◇16日◇ナゴヤドーム

 オリックスが淡泊攻撃で中日に連敗した。打線のつながりを欠き、唯一の連打も3点ビハインドの9回2死からと焼け石に水。オリックス岡田彰布監督(52)もさばさばと振り返った。「早いカウントのゲッツーばっかや。赤田は初球やろ、坂口も0-1から。有利なカウントやからなあ…」。今季3度目となる1試合3併殺打で、これでリーグ最多の40併殺打。自ら流れを手放した。

 6回の攻撃前に正田打撃コーチが円陣で「結果を恐れず行け」とナインに呼びかけたが、無死一、二塁から赤田が初球を打って、遊ゴロ併殺で一瞬で2死。積極性が空回りした。7回は坂口が2球目に手を出し、チーム最多の9併殺打を記録。「追い込まれて当てるというゲッツーとちゃうからな」。指揮官は併殺の数ではなく、その内容に首をかしげた。「四球とか少なすぎる。ヒットは続かんて。ポンポン打てる、そんな力ないよ」。依然、安定感のないチームはあっさりと5位に落ちた。【押谷謙爾】

 [2010年5月17日11時27分

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