<中日6-3巨人>◇9日◇ナゴヤドーム

 中日吉見一起投手(25)が巨人打線を7回4安打1失点に抑え、今季8勝目。巨人戦は4試合で3勝負けなしで、チームが巨人戦で挙げた4勝はすべて吉見の先発試合と、Gキラーぶりを見せつけた。

 「粘り強く投げられた。前回の反省を生かせたかなと思う。巨人、阪神が上にいるんで、そこを倒さないと上にはいけない」。前回、1日の阪神戦では7回まで完封ペースも、8回に4失点し敗戦。1週間、胸の内に秘めてきた悔しさを首位巨人にぶつけた。

 最大のヤマ場は同点で迎えた5回。1死二、三塁のピンチで坂本を三ゴロ、松本を一ゴロに仕留め、勝ち越しを許さなかった。松本の打席ではベースカバー時に右足をひねったが「あれで代わったら勝ちはつかない」と、続投を志願した。

 昨年までは巨人戦通算1勝だったが、今年は早くも3勝。「今年は投げなくちゃいけないと思っているので」。エースの自覚がもたらした、チームの今季40勝目だった。【福岡吉央】

 [2010年7月10日12時35分

 紙面から]ソーシャルブックマーク